内田百閒の『件』を読んだ。人面牛の話だった。

内田百閒の『件』を読んだ。

人と牛との怪物らしいという記憶があったので、

ミノタウロスとか、牛頭馬頭の話かと思ったら、

体が牛で、頭が人間という逆の存在の話だった。

 

頭が人間で体が牛の状態で、ぼんやりとした意識のまま、

死ぬまでの3日間、周りを知り合いらしいが、

だれだが思い出せない人間たちが、

重大な予言をするのを待たれている状態でいる、

という悪夢のような話だった。

 

面白かった。